管理番号 | 新品 :15924199 | 発売日 | 2024/06/24 | 定価 | 13,550円 | 型番 | 15924199 | ||
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真空管プリアンプ クリスキットVI 完動品の出品です。クリスキット最後の管球式プリアンプで、1975年頃にキット(パーツセト)の形で販売され、マッキントッシュC-22の回路を基本としています。非常に基本に忠実なつくりで、メインボリュームは、固定抵抗+ロータリーSWの自作アッテネータ(オプションとしてメーカーが設定)。配線は、プリント基板が主体となっています。
先月オーバホールを行い、完動品となっていますが、万が一到着後不備がありまあしたら、返品(返金)に応じます。これから、安心して末永くお使い頂けるかと思います。
オーバーホールした際の内容の詳細(コピー)を記載します。
1.真空管用の高圧電源が低い状態でした。 調査の結果、電源基板に異なる値の抵抗器が付いている事が分かりまし たので、設計値の抵抗に交換しました。 また、抵抗本体に薄いヒビ割れが見つかりましたので、の機会に 電源基板の抵抗を全て交換しました。 2.拝見した時点で、動作していましたが、抵抗の半田づけにわずかにヒビ 割れが見られます。発熱する抵抗で、半田づけが劣化する可能性があ ります。通常は半田の修正のみで問題ないと思いますが、この機会に 抵抗器も交換しました。 3.各真空管に高圧電源を供給する部分の抵抗器が、左右にレベル差が現 れるため、「Lチャンネル側」と「Rチャンネル側」では、同じ値のも のが必要です。お調べしたところ、L側のみ異なる値の抵抗が付いてい る事が分かりました。LとRの特性を揃えるため、LR同一の新品抵抗に 交換しました。 4.フォノアンプに高圧電源を供給する部分の抵抗器が LRチャンネル供に、設計値と異なる抵抗が付いていましたので、 正しい抵抗値に交換しました。 5.アンプ基板のコンデンサで、絶縁不良のものや設計値と異なるもの、 電解コンデンサのゴムが硬化しているもの、外見が著しく劣化してい るもの等を交換しました。 6.アンプ背面パネルにある「H.C. / L.C.切替スイッチ」で、コンデンサ の値を切り替えますが、Rチェンネル側のみコンデンサの誤接続が見つ かりました。左右の音質が異なる主な原因である事が分かりました。 接続を修正するだけでも問題はないと思いますが、コンデンサのリー ド線の酸化が進んでいましたので、この機会に新品に交換しました。 低域不足を感じる場合や、トランジスター式パワーアンプに接続する 場合はこのスイッチを「L.C.」側にしてください。 「H.C.」側の場合は、Lowカットされます。 7.Low Boostの切替スイッチが接触不良で、切り替える時に大きな音が 出ます。接点を清掃してから接点グリスを塗り改善しました。 8.プリ出力端子のアースポイントを変更しました。 入力側のアースと共通にすると、アンプ動作が不安定になる場合が あるため、出力回路側のアースに接続しました。 尚、REC OUT端子のアース側の半田を修正しました。 9.既存のプリアンプ出力(RCAジャック)端子が、シャーシの穴に合わ ない状態で、その端子のマイナス側がシャーシに触れていましたの で、穴に合う端子に交換して、シャーシアースを避けて、アースポイ ントを正規化しました。 以上の修理・メンテナンスで、正常動作を確認しました。