◉ 希少銘玉 Vivitar 28mm F2

個性的な描写のオールドレンズが欲しい！ そんな方へ大推薦のレンズ^_^ Vivitar 28mm F2 ビビターはアメリカのカメラ機材の商社で色々な会社からカメラやレンズの供給を受けブランド化して販売していた会社。 こちらのレンズの製造は一つ前に出品している日本のキノ精密工業によるものでKiron 28mm F2と双子レンズかと思います。 メイドインジャパンながら日本発売はなく、日本での知名度に反して海外では絶賛されたレンズです。 9.10枚目の作例を見ていただければこのレンズの凄さ、Kiron 28mm F2とほとんど同じ描写だとわかるはずです。 近接撮影時の強烈な収差による独特な描写。 放射状に流れる多数のバブルボケ、虹色ゴーストの発生、しかし中心部のピント付近はしっかり解像している。 焦点距離28mmというと一般的な廉価レンズとして 開放F値2.8が定番。 たった一段とはいえF2.8に対してF2は2倍の明るさとなる為設計も非常に難しくなるようです。 いわゆる高級レンズの部類に入ります。 NIKKORの28mm F2も非常に良いレンズですが、このレンズも非常に作りが良いです。 性能としてはNIKKORはフローティング機構を取り入れ近接撮影時の収差を抑え込むことに注力されています。 こちらのレンズはフローティング機構はなく近接時はNIKKORに比べて収差が目立つ（目指す方向性が違う）といえます。 しかしこの収差による独特な描写が今の時代となっては大変な価値となります。 ちなみに使用時にピント位置を近接から離していくと 真面目な描写へと変わり、開放では広角ながらF2によるボケ味や立体感の表現も可能。 周辺減光も強めに出ますがそれも個性と云えるでしょう。 もちろん絞り込んでの風景描写も問題なく使用できます。 撮影距離と被写体、被写体と背景の距離を考えて狙って写真を撮る面白みや知識が身につくレンズでもあります^_^ レンズの状態 カビやクモリはありません。 外観も画像のとおり古い物としては上々と感じます。 フォーカスリングのトルク感も問題ありません。 マウントはNikon FマウントのAiです。 なかなかお目にかからないレアなレンズですが、古い物ではありますので新品レンズのクオリティをお求めの方はご購入をお控えくださいね^_^