管理番号 | 新品 :81415150 | 発売日 | 2024/10/10 | 定価 | 16,000円 | 型番 | 81415150 | ||
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BCLラジオとしては最も多く売れたと言われているソニーの名機です。 業界初の縦型スタイルでこれまたヒットした前作5500の短波機能をより強化した感じの作り方で、短波は3バンドとなり合計5バンド、これも業界初の短波専用BFOスイッチを装備して72年に発売されました。 価格は¥20800。発売された当時は遂にラジオも2万円台に突入したかという驚きがありましたが、機能と性能のバランスが良く、音も非常に良かった事もあって、折りからのBCLブームに乗った形で大ヒットとなりました。 このラジオが発売された当時は世界を見渡しても短波受信の性能、機能がこのレヴェルに有った物は恐らく何処にもなかったはずで、技術のソニーの面目躍如という感じがあります。 加えてこのラジオの隠れた特長はメンテナンスが比較的易しい事です。全ての回路は内部の大きな一枚の基盤に付けられ、裏蓋の4本のネジを外して裏を開け、前のチューニングノブの後ろに隠れているビスを取ると基盤ごとスッポリ外れる仕組みになって居て、分解、調整もし易い様に気配りがされて居ました。これはこのモデルの前後に発売された大ベストセラーのスタジオ1980というラジカセにも使われている構造で、スタジオ1980も音、感度が良い他にメンテナンスがし易いことが大きな美点のモデルでした。 尤もこれらのモデル以降、電子機器はIC、LSI、果てはマイコンと素子の集約化、細密化が進んで裏蓋を開けてハンダ鏝を持ってよっこらしょと修理できる様な物では無くなってしまうのですが。 音の良さという事で言うと、このモデルがソニーの中では最高では無いかとしょうせいは思います(あくまで私見です)。10cmの可也強力なアルニコ磁気回路を持ったしっかりしたスピーカーでバックキャビティも充分あるので 低い方も高い方も軽々と出て来る印象です。出力は2Wだったでしょうか。勿論普通の用途には充分以上です。 この個体はとても丁寧に扱われて居たことが入手時点で感じられる良い状態のものでした。勿論問題が無い訳ではなく、ホップアップのアンテナは作動せず、裏蓋にはタバコの焦げ付き跡が有りました。前者は潤滑剤で解消、後者は手持ちの別の個体の綺麗な蓋と全取り替えしています。 電池、アダプタ付き。この状態の個体としては安いと思います。楽天では6万以上ですから。